2027年(令和9年)の干支は未年(ひつじどし)。十二支では8番目にあたります。前は午(うま)、後は申(さる)です。干支を最も目にする機会といえば、年賀状を用意する年末年始の時期でしょう。2027年(令和9年)の年賀状デザインを検討する際は、「羊」をモチーフにしたデザインを選ぶことが多いと思います。
本記事では「羊」にまつわるイメージやゆかりのある場所、年賀状の添え書きで使える故事やことわざ、干支についてご紹介します。
ひつじにはどんなイメージがある?

羊は群れをつくって静かに暮らす動物です。仲間とともに過ごすその姿から、「家族の安泰」や「和やかさ」を象徴するといわれてきました。争わず、寄り添い、穏やかに日々を重ねていく——年の初めのあいさつに込めたい願いと、素直に重なるイメージです。
もうひとつ知っておきたいのが、「羊」という漢字そのものが縁起の良い文字だということ。めでたいしるしを意味する「祥」には羊が含まれており、中国では古くから羊は吉兆の象徴とされてきました。「美」「善」「義」「養」といった漢字にも羊が入っています。羊が神に供える大切な生きものだったことに由来すると考えられており、字面からして、めでたさをまとった干支なのです。
ふわふわとした毛並みは、そのまま「あたたかさ」や「豊かさ」につながります。やわらかな色づかいと相性がよく、年賀状のデザインとしても幅広い相手に贈りやすいのが未年の特徴です。全国には「羊」を社名に持つ神社や、羊にまつわる伝説が残る土地もあります。
未年にゆかりのある神社・名所5選
羊神社(愛知県名古屋市北区)
全国的にも数少ない、社名に「羊」が付く神社。火防の神として信仰を集めてきました。未年には初詣の参拝者が普段より大きく増えることで知られています。
羊神社(群馬県安中市)
奈良時代の人物とされる「羊太夫(ひつじだゆう)」の伝説が伝わる古社。名古屋の羊神社と並び、未年に参拝される方の多い神社です。
法輪寺(京都府京都市)
嵐山の中腹に建つ、十三まいりで知られる寺。本尊である虚空蔵菩薩のお使いが羊とされ、境内には羊の像が置かれています。
多胡碑(群馬県高崎市)
日本三古碑のひとつに数えられる石碑で、碑文に「羊」の文字が刻まれています。前述の羊太夫伝説と結びつけて語られてきた、未年ゆかりの史跡です。
金剛峯寺(和歌山県高野町)
干支にはそれぞれ守り本尊があり、未年・申年生まれを守るとされるのが大日如来。その大日如来を祀る高野山の総本山です。未年生まれの方のお参り先として選ばれています。
未年に生まれた人の性格
未年に生まれた人は、穏やかで思いやりが深く、周囲との調和を大切にするといわれています。自分から前に出て引っ張るというより、場の空気をやわらげ、人と人をつなぐ役回りが自然にできるタイプ。聞き上手で、相談を持ちかけられることも多いのではないでしょうか。
また、美しいものへの感性が鋭く、細部にまで気を配る丁寧さも持ち合わせています。決断にじっくり時間をかける慎重さは優柔不断と見られることもありますが、一度決めたことは粘り強くやり遂げる芯の強さがあります。未年生まれの人は、争わずに周囲を味方につけながら、着実に道を開いていく人物だといえるでしょう。
ちなみに未年生まれは、1943年(昭和18年)・1955年(昭和30年)・1967年(昭和42年)・1979年(昭和54年)・1991年(平成3年)・2003年(平成15年)・2015年(平成27年)生まれの方。2027年は、1967年生まれの方が還暦を迎える年でもあります。
年賀状のあいさつ文に使える故事やことわざ
未年に関連する年賀状のあいさつ文に使える故事や言葉を5つご紹介します。羊(未年)は平和、調和、吉兆を象徴するため、それに関連した言葉を集めました。年賀状のあいさつ文に「羊」にまつわる言葉を一言添えると、文章が引き締まり、より印象的になります。
三陽開泰(さんようかいたい)
「羊」が「陽」に通じることから生まれた、新年を祝う吉祥の言葉。冬が去り、陽の気が満ちていく様子を表します。
例文:三陽開泰ーー明るい兆しに満ちた一年となりますように
吉祥(きっしょう)
めでたいしるし、幸運の前触れという意味。「祥」の字には羊が含まれており、未年とは縁の深い言葉です。
例文:吉祥の年にふさわしく よろこびの多い一年となりますように
亡羊補牢(ぼうようほろう)
羊に逃げられてから囲いを直しても遅くはない、という中国の故事。失敗のあとでも手を打てば取り返せるという前向きな教えです。
例文:亡羊補牢の心でーー今年は新しいことに挑む一年にしたいと思います
群羊(ぐんよう)
羊の群れのこと。寄り添って暮らす姿から、家族や仲間の結びつきをたとえる言葉として使われます。
例文:群羊のごとくーー家族そろって健やかな一年を過ごせますように
未(ひつじ)の字の意味
「未」はもともと、木が枝葉を茂らせ、実が熟していく途中の姿を表した字。これから豊かに実っていく、という意味を持ちます。
例文:実り多き一年となりますよう お祈り申し上げます
なお、羊が登場する四字熟語には「羊頭狗肉」「多岐亡羊」など、あまり良い意味を持たないものも少なくありません。字面だけで選ぶと意味が合わないことがあるので、年賀状に添える際は一度意味を確かめておくと安心です。
年賀状に使える一言添え書き
年賀状の文章に自然に添えやすい、未年にちなんだ短いフレーズをまとめました。ポジティブなイメージを伝えられます。
穏やかな一年になりますように
羊のイメージをそのまま言葉にした、いちばん使いやすい一言。相手を選びません。
実り多き一年となりますように
「未」の字が持つ意味に重なるフレーズ。ビジネスでもプライベートでも使えます。
家族そろって健やかな年に
群れで暮らす羊にちなんだ一言。親戚や恩師など、家族ぐるみのお付き合いがある相手に。
和やかな笑顔あふれる一年を
親しい相手向けに、やわらかく気持ちを伝えられます。
一歩ずつ 着実に歩む一年に
未年の「粘り強さ」を表した一言。新生活や新しい挑戦を控えた相手にも向いています。
相手によって少し言い回しを変えると、より気持ちが伝わります。
- 目上の方・恩師へ:本年も変わらぬご指導のほど よろしくお願い申し上げます/穏やかで実り多き一年となりますよう お祈り申し上げます
- 取引先・ビジネス:旧年中は格別のお引き立てを賜り ありがとうございました/本年も皆さまとともに 着実な一年を重ねてまいります
- 友人・親しい相手:今年ものんびり ゆるゆるとよろしくね/メェ〜いっぱい笑える一年にしましょう
- 久しぶりの相手:ご無沙汰しておりますが お元気でお過ごしでしょうか/またゆっくりお会いできる一年になりますように
干支(えと)とは?
日本においては「干支」を「えと」と呼んで、ね、うし、とら、う、たつ…の十二支だけを指すことが多いが、「干支」は十干と十二支の組合せを指す語である。また、「えと」は十干において「きのえ(甲)」「きのと(乙)」「ひのえ(丙)」「ひのと(丁)」のように陽陰に応じて「え」「と」の音が入ることに由来し、十二支とは関連のない呼び名なので、厳密には二重の誤りである。
引用:Wikipedia「干支」より
私たちが年賀状などで普段「干支」と呼んでいるのは「十二支(じゅうにし)」のことです。2027年(令和9年)は十干が「丁(ひのと)」、十二支が「未(ひつじ)」にあたり、正確な干支は「丁未(ひのとひつじ)」となります。
<十干(じっかん)の種類>
- 甲(きのえ)
- 乙(きのと)
- 丙(ひのえ)
- 丁(ひのと)
- 戊(つちのえ)
- 己(つちのと)
- 庚(かのえ)
- 辛(かのと)
- 壬(みずのえ)
- 癸(みずのと)
<十二支(じゅうにし)の種類>
- 子(ねずみ)
- 丑(うし)
- 寅(とら)
- 卯(うさぎ)
- 辰(たつ)
- 巳(み・へび)
- 午(うま)
- 未(ひつじ)
- 申(さる)
- 酉(とり)
- 戌(いぬ)
- 亥(いのしし)
未は十二支の8番目。方角では南南西、時刻では午後1時から3時ごろを指し、旧暦では6月にあたります。「ひつじ」という読みが動物の羊と結びついたのは後の時代のことで、覚えやすくするために身近な動物が当てられたという説が知られています。
まとめ
2027年(令和9年)の干支「未年」は、平和や調和、豊かさを象徴する年です。年賀状を通じて、これからの一年が穏やかで実り多いものとなるよう、未年ならではのメッセージやデザインを取り入れてみてはいかがでしょうか?
- 日本では干支のことは十二支の意味合いで使われることが多い
- 2027年の干支は未年(ひつじどし)/丁未(ひのとひつじ)
- 年賀状では干支(十二支)をモチーフにしたデザインが多い
なお2027年の元日は金曜日。年賀はがきの引受開始は12月20日ごろ、元日に届けるには12月27日までの投函が目安になります。印刷を頼む場合は、そこから逆算して11月中に手配しておくと余裕を持って準備できます。
スプリントでは、未年(ひつじどし)にぴったりの年賀状デザインを豊富にご用意しております。縁起の良いイラストやテンプレートを簡単に選ぶことができ、デザイン選びからご注文までスムーズに進められます。

