イベントや展示会で、ひときわ人を惹きつける工夫のひとつが「来場者プレゼント」です。
ちょっとしたノベルティでも、来場者にとっては嬉しいサプライズになり、ブースへの足を運ばせる動機になります。特に近年は、限られた予算で高い集客効果を得たいというニーズが高まっており、どんなプレゼントを用意するかは、イベントの成否を左右する重要な要素となっています。
この記事では、イベント担当者の方々に向けて、来場者プレゼントの基本知識から人気アイテム、選び方のコツ、実際の配布方法まで、2025年のトレンドを踏まえて詳しくご紹介いたします。
目次
来場者プレゼントの目的と効果
イベントでプレゼントを用意する意味
来場者プレゼントとは、イベントや展示会などで来場してくれた方に対して、感謝の気持ちを込めて配布するノベルティです。
来場者にとっては「もらえる」という期待感がイベント来場のきっかけになり、企業側にとってはブランド認知度を高めるプロモーションツールとして機能します。
集客・印象アップに繋がる理由
- “無料”の訴求力:心理学的にも「プレゼントがもらえる」となると人は足を運びやすくなると言われています。
- 企業や商品の印象アップ:実用性のあるグッズなら、日常的に使ってもらえることで継続的なPR効果が期待できます。
- 口コミ誘発:写真映えするデザインや、キャッチーなネーミングのアイテムはSNSでの拡散も狙えます。
プレゼント選びの3つのポイント
来場者の層・目的に合わせる
まず大切なのは「誰が来場するのか」を明確にすることです。
ビジネスマンが多い展示会と、家族連れが多い地域イベントとでは、選ぶべきプレゼントのジャンルが大きく異なります。
たとえば、
- ビジネスパーソン:モバイルグッズや文房具などの実用品
- ファミリー層:お菓子や雑貨、キャラクターアイテムなど
性別や年齢、業種、来場目的などをできるだけ具体的に想定し、その人たちが「嬉しい」「使いたい」と思えるアイテムを選びましょう。
価格・サイズ・実用性のバランスをとる
配布コストは、1個あたり税込100円〜300円が相場です。
ただし、価格が安いから効果が薄い、高いから印象がいいというわけではありません。ポイントは「サイズ感と使いやすさ」です。
- 荷物にならないコンパクトサイズ
- 当日すぐに使えるグッズ(エコバッグ、うちわ、除菌スプレー など)
- 名入れやロゴ入りなどブランディングができるもの
コストパフォーマンスの高いグッズを選ぶためにも、「価格」「サイズ」「実用性」の3軸で検討することが重要です。
チケット制や限定感を活用する工夫
あえて“渡し方”にひと工夫を加えることで、プレゼントの価値を高めることができます。
- 「〇名様限定」「先着順」として、来場時間を前倒しさせる
- 「アンケート回答者にのみ配布」「抽選形式にする」ことでエンゲージメントを強化
- 来場回数に応じて内容を変える(初回と2回目で違うアイテム)
このようにプレゼント自体を“コンテンツ化”することで、参加体験そのものの満足度が向上します。
イベント別に見る!喜ばれる来場者プレゼント
展示会・商談会:実用グッズ&PC関連
ビジネスシーンにおけるイベントでは、「仕事で使える」「持ち帰って困らない」ことが重要になります。
- USBケーブルやワイヤレスマウスパッド
- 抗菌加工のスマホスタンド
- 社名入りボールペンやメモパッド
こうした実用品は相手の手元に長く残り、ロゴや企業名を自然に覚えてもらうことができます。
学園祭・文化祭:キャラクターや食品系が人気
学生が多く訪れるイベントでは、ポップで遊び心のあるアイテムが人気です。
- SNS映えするステッカーや缶バッジ
- 小腹を満たせるお菓子の詰め合わせ
- キャラクターグッズ(アニメ・ゲーム)とのコラボ商品
来場記念として持ち帰りやすく、話題性のあるデザインを重視するとよいでしょう。
地域イベント・住宅展示場:家族向けや生活雑貨
家族連れが多いイベントでは、主婦層や子どもに喜ばれるものが有効です。
- 除菌ウェットティッシュやミニハンドソープ
- 子ども用のぬりえセットや風船
- 自宅で使えるキッチンスポンジやエコバッグ
これらは実用性が高く、配布するだけで家庭内で自然な形でブランドを浸透させられます。
人気プレゼントアイテムランキング(2025年版)
スマホグッズ・エコバッグ・文房具
モバイル関連やオフィスアイテムは、どの層にも比較的刺さりやすい“鉄板グッズ”です。
- スマホスタンド・クリーナー:軽くてかさばらず、名入れしやすい
- エコバッグ:物販や展示物の持ち帰りにも使ってもらえる
- ジェルボールペン:書き心地重視の選択も◎
食品系(お菓子・ドリンク)
食品は形として残りにくいものの、“印象の良さ”という観点では非常に効果的です。
- 個包装のお菓子詰め合わせ:配りやすく、見栄えも良い
- ドリップコーヒーセット:大人向け、ブランドロゴと親和性も◎
- 地元特産のスナック:地域密着イベントで特に人気
季節感のあるグッズ(夏:冷感/冬:あったか)
時期に合わせてグッズを選ぶと、実用性と満足度がさらに向上します。
- 夏:ハンディファン、冷感タオル、ミストスプレー
- 冬:ブランケット、カイロ、保湿系ハンドクリーム
シーズンを意識したアイテムは「今もらってすぐ使える」ことが好印象に繋がります。
プレゼントの配布タイミングと工夫
来場時・退場時・抽選形式の違い
- 来場時に配布:確実に配れるが、荷物になることもある
- 退場時に配布:最後の印象を残せるが、配り漏れのリスクあり
- 抽選形式にする:期待感と参加率アップに効果的
内容やイベント設計に応じて配布タイミングを調整することが、満足度や行動喚起に直結します。
配布時の印象づけとスタッフ対応
「渡し方」も意外と印象に残るものです。
明るい笑顔や一言メッセージを添えるだけでも、好感度が大きく変わります。
- プレゼントに手書きのメッセージカードを添える
- 渡すスタッフが企業ロゴ入りユニフォームを着用
- 撮影スポットを併設し、プレゼントと一緒にSNS投稿を促す
まとめ|来場者プレゼントで集客効果を最大化
「来場者プレゼント」は単なる“おまけ”ではなく、イベント全体の印象を左右する重要な要素です。
ターゲットに合わせたアイテム選定、渡し方の工夫、季節感やトレンドの反映など、細かなポイントを押さえることで、ブースへの集客率は大きく変わります。
チケット制や抽選形式など、渡す仕掛けに一工夫加えることで、体験価値も高まり、企業・ブランドへの好印象にも繋がります。今後のイベント集客戦略において、ぜひ“記憶に残るプレゼント”を軸に据え、最大限の集客効果を引き出してみてください。
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