年末12月が近づいてくると「年始のご挨拶として年賀状を毎年作っています」とご注文をいただきます。企業や店舗からお客様へのご挨拶、企業から企業へのご挨拶、など様々な用途で年賀はがきをご利用することでしょう。
年賀はがきの活用例としては次のようなものがあげられます。
- 今年一年間お世話になったことをお知らせするメッセージ
- 来年も継続したお取引をしていただきたいというメッセージ
- まだお客様になっていない「見込み」の段階で認知や検討を促すもの
年賀状をDM媒体としての活用であれば、年賀はがきの紙面デザインで訴えかけるものになると思いますが、人と人との接点によって影響がある場合であれば「一通を大切に扱いたい」と思われるお客様も多いと聞きます。特に、人と人との接点が重要になってくる営業パーソンは、お客様のことをイメージしながら一言メッセージを手描きしたいと考える場合も多くあるでしょう。
「ウチは年末が一番忙しいんです」企業や店舗で年賀状を作ることがギリギリになる、なんてこともあるかもしれません。
この記事をお読みの方の中には、仕事納めに年賀状を慌ててまとめて書く方もいらっしゃるのではないでしょうか。ビジネスシーンで利用する年賀状において、気が利く一言メッセージを3つのシーンから文例を用意しました。それぞれのシーンではどんな一言メッセージを手描きしているのでしょうか。
年賀状を急いで仕上げなくてはいけなくて、好感度を上げたいかも知れない、お時間に限りのある読者の方は是非参考にしてください。
今年一年間お世話になったことをお知らせする
ひとこと書くときは、忌み言葉を避けるように書き添えましょう。例えば、「去年は大変お世話になりました」という文章であれば「去」という漢字が縁起がよくないと考えられています。その他には、死、血、無(梨も含む)、摩、魔、切、去(猿も含む)、終、割、悪、戻などがあります。
また、文章中に相手の名前を入れると「自分のために書いてくれた年賀状」と認識してくれて特別感を与えることができるかもしれません。
- 昨年は大変お世話になりました
- 旧年中は○○の案件で大変お世話になりました
- ○○のプロジェクトの際には大変お世話になり感謝申し上げます
- 昨年は格別のご指導を賜り、誠にありがとうございました
- 昨年は当社の○○をご購入いただき誠にありがとうございました
来年も継続したお取引をしていただきたい
来年も継続したお取引をしたいお客様に対しては、すこし長めの文章を書いてみるといいでしょう。親しみやすさのある文面から、信頼を得ることができるかもしれません。こちらの文面でも相手の名前が入れられる箇所には入れることを意識するとよいでしょう。
- 本年もよろしくお願いいたします
- 本年もより一層のお引き立てを賜りますようお願い申し上げます
- 貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます
- 本年もご満足いただけるよう、社員一丸となって一層精進させていただきます
- 本年も社員一同一丸となってお客様のお役立てできるよう精進させていただきます
- ○○様をはじめご家族皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます
- 本年もご期待に添えるように精進いたします
- 益々お忙しい毎日かと存じますが、くれぐれもご自愛ください
まだお取引を開始していないお客様へ
まだお取引を開始していないお客様へ年賀状を送る場合は、あまりガツガツとした内容だと受け取り側の温度を下げてしまうかもしれません。一言添える場合は、できるだけ認知や検討する段階に気持ちを向けてあげられるように書くとよいでしょう。
- 本年も皆さまのお役に立てるよう一層の努力をもってご厚情にお応えしてまいります
- お近くに起こしの際はお気軽にお立ち寄りください お待ちしております
- 今年も私をはじめ、スタッフ一同ご来店を心よりお待ち申し上げます
まとめ
いかがでしたでしょうか。書く相手が多くいらっしゃる場合は、一言書いていくこと作業はなかなか大変になるかもしれません。上記の文例を参考にしながら、相手の方との関係性によって言葉を添えるといいでしょう。
この記事を読んでいただけた読者の方が、年が明けてから相手と気持ちのいい関係性が築けることにお手伝いできれば幸いです。