画面の色と印刷物の色が違う理由と対処法(RGB、CMYKとは?)

お客様へお配りするチラシやポストカードなどの印刷物を作るときに、
色についてこんな経験はありませんか? 

  • 画面上では鮮やかに見えるのに、印刷するとくすんだ色になってしまう。
  • Webサイトと印刷物の見た目の色があきらかに違う。
  • 同じデータでも依頼する印刷会社によって色が違う。

せっかくレタッチソフト(画像補正ソフト)を使って色を補正したのに、その通りに印刷されなかったことはないでしょうか?本記事では色の見え方が違う理由と、印刷物を希望の色に近づける方法をご紹介します。「思っていた色と違う」といった場合に参考にしてください。

なぜ、色が違って見えるのか?

1)モニターと印刷物の違い

「RGB」と「CMYK」という言葉をご存じでしょうか?
パソコンのモニターは「RGB」、印刷物は「CMYK」で色を表現しています。それぞれ色数や再現できる領域が異なるため、両方を同じ色で再現することは難しいのです。詳しく解説いたします。

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RGBとは?

レッド(Red)、グリーン(Green)、ブルー(Blue)の光の三原色を利用した色の再現方法です。各色を256段階の強さで表現できます。3色を組み合わせると約1,677万色を表現することができます。テレビやパソコンのモニター、デジカメデータなどに利用されている発色方式です。

テレビやパソコンのモニター画面は電源を切ると真っ黒ですが、RGBの色を重ねるほどに鮮やかで明るい色になり白に近づいていきます。

CMYKとは?

シアン(Cyan)、マゼンタ(Magenta)、イエロー(Yellow)の色材の三原色に、キープレート(Key plate)を加えた色の再現方法です。キープレートとは、印刷の版のことを言い、版には黒が使用されるため、Kは実際上は黒のことを指します。ひとつの色につき0%~100%まで指定ができます。印刷物(オフセット印刷)やプリンターは基本的にCMYKで色を表現しています。

CMYの色を混ぜると黒に近づいていきます。しかし完全な黒にはならないため、印刷ではブラック(Bk)を使います。基本的に印刷する紙は真っ白ですので、白は印刷されていない部分になります。

下の図(色域イメージ)をご確認ください。オフセット印刷(CMYK)は、カラーモニターやカラーフィルム(RGB)と比べると、再現できる色の範囲が狭いことがわかります。画面上で表現できる原色に近い色や鮮やかな蛍光色は、印刷物で再現することが困難です。

■色域イメージ

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※カラーフィルム=ポジフィルム、リバーサルフィルム

2)印刷する紙やプリンターの違い

社内でプリントアウトしたチラシと、印刷会社に依頼したチラシで色が変わっていたことはありませんか?

光沢紙・コピー用紙・色がついている紙など、印刷する紙にはさまざまな種類があります。同じデータを利用しても、紙の種類や厚さによって印刷したときの見た目が異なります。

例えば、光沢があるコート紙は光の反射が大きいので色が鮮やかに見えます。上質紙などは光沢が抑えられているので、暗く沈んだような色に見えます。また、プリンターメーカーや印刷機によっても色が変わります。機械の構造やインクの種類が異なるためです。

3)環境光の違い

同じ白い洋服でも朝に見るのと夕方に見るのとでは色が違って見えませんか?
また、モニター画面に太陽の光が映り込んでいたり、自分の姿が反射していませんか?

自然の光や照明器具など、どんな環境光のもとで見るかによって色が変わります。蛍光灯でも青みがかったものや黄色っぽいものがあり、その光によって色の見え方が異なってきます。

また、同じメーカーのモニター同士でも色が変わります。家電量販店でテレビコーナーに行くと一目瞭然です。色の鮮やかさがメーカーや機種によって1つ1つ違うことが分かります。色評価用の蛍光灯に変更したり、モニターの調整(キャリブレーション)を行うなどして、環境光に影響しない場所での確認や整備が必要になります。

印刷物を希望の色に近づける方法

1)カラーモードを設定する

イラストレーター、フォトショップ、インデザインで印刷データを作成される場合は、CMYKのカラーモードを設定します。

配置画像などにRGBのデータがある場合、CMYKに変換します。依頼する印刷会社に変換を任せることもできますが、変換する方法や設定は印刷会社により異なります。そのため、同じデータを使用しても、違う印刷会社に注文すると色が異なる仕上がりになります。

ワードやパワーポイントなどのオフィスソフトはRGBでしかデータを作成することができません。印刷会社にそのまま入稿するとCMYKにデータ変換して印刷を行いますが、元のRGBで表現されている色が完全に再現できません。そのため、全体的に色が暗く沈んだ印象になります。特に「青」「緑」「ピンク」「水色」の色の変化が大きいため、これらの色を使用する場合は注意が必要です。

■RGB→CMYKへの色変換イメージ

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2)簡易校正サービスを利用する

印刷する前に仕上がりを確認したい方は簡易校正サービスを利用するといいでしょう。

印刷通販サービス「スプリント」の場合では、インクジェットプリンターを使用して校正紙(試し刷り)を出力します。実際に印刷した場合を想定し、色が近似するようにシミュレーションをしています。印刷枚数が多い場合や、プリンターが手元にない場合は、校正サービスを利用するといいでしょう。

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3)印刷会社の用紙見本と見比べる

依頼する印刷会社へ用紙見本を請求しましょう。取り扱っている用紙と印刷した色見本(カラーチャート)を事前に確認できます。用紙の質感や色味など違いがわかるため、印刷物の仕上がりイメージがつかめます。ほとんどの印刷通販サービスは用紙見本を無料で提供しているので、ぜひ利用しましょう。

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おわりに

いかがでしたでしょうか。データを作るときに色の見え方の違いを理解しておけば、色に関するトラブルを未然に防ぐことができます。同じ印刷会社でも印刷機によって色が異なる場合があります。同じデータをもう一度印刷するときは印刷会社へその旨を伝えましょう。


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